英語学習を考え直す
私はこれまで、約5年ほど、断続的に英語学習を行なってきた。その結果として、TOEIC L&Rで安定して900点以上を取れるくらいのリーディング、リスニング力を手に入れるには至っている。
しかしながら、ここ最近停滞を感じているのもまた事実で、ことリーディングに関しては不自由していないものの、リスニングに関してはまだ改善の余地が大きく残されているように思う。
説明口調な英語は十分聞き取ることができるが、映画やドラマのような口語を聞き取って意味を理解するのはまだ難しく感じている。
ライティングについては、テクニカルな内容であればなんとかなるレベルで、特段困ってはいない。
むしろ一番の問題はスピーキングであると思っている。日本語に比べて、圧倒的に自分が使える語彙、表現が少なすぎて、全然考えを表現することができないのである。
この勢いでは、英語を流暢に喋れる、というレベルに到達するのに一体どれだけの時間を要するのか。
もちろん、言語学習というのは年単位で考えねばならないものであり、特に日本人にとっての英語は特に時間を要するものであることは明らかである。
とはいえ、このままでは時間がかかりすぎてしまう。だから私は、英語学習習慣を見直すことにした。
Anki
Ankiというのは有名なフラッシュカードのアプリケーションだ。有名すぎるので、ここではAnkiが何であるか説明しない。
私はAnki自体は知っていたし、数年前にAnkiで語彙を勉強していた。そう、数年前。それ以降、私は語彙の学習を怠け続けてきた。低頻度の語彙を暗記する時間に意義を見出すことができなかった。
だが結局、今私が抱えている問題は、語彙によって解決できる部分が大きいことに気がついた。
私はこれまで、理解できなかった単語たちを逐一リスト化してきたのだが、このリストには多数の重複がある。つまり、一回調べて満足し、その後忘れ去っているということである。
リストを作って終わりでは全く意味がない。だから私は、Ankiを再開した。
今のところ、3週間毎日続けることができている。
Immersion Learning
Ankiだけで言語を習得できるわけではない。
言語学習には、Immersion Learningという概念がある。これはつまり、インプットを最重視するという方法論である。
私は今までImmersion Learningとは関係なく、単純に興味のある動画をYouTubeで見続けていたので、ある意味ではImmersion Learningを無意識的にしていた、と言えなくもない。
しかし、インプットの量が重要であるのならば、「もっと」英語に触れ続けるべきであると感じた。興味があるものだけを見る、ということではなく、過去に見た動画や映画などの音声をバックグラウンドで流し続け、潜在意識レベルで言語に没入するのである。そのレベルのインプットを私は試したことが今までなかった。
アウトプットを磨きたいのに、インプットを重視するというのは奇妙に感じられるかもしれないが、インプットが不足しているのに良質なアウトプットができるはずもないので、試す価値はあるだろう。
Immersion Learningを意識的に始めてまだ日が浅いが、意味はあるように感じている。私が映画や動画を見る際、ほぼ必ず字幕を付けてしまうため、字幕ばかり読んで音に集中できていないことがあるが、Immersion Learningであれば音に集中することができるのだ。
言語学習は習慣が全て
本当に言語を習得したいならば、毎日言語に触れ続けるのが一番良いのは明らかである。それができるかは、単に熱意の問題になってくる。
だが、熱意に関係なくこの2つの習慣は続けることができるものであると考えている。特に、Immersion Learningは考える必要もあまりない。
まずはこれらの習慣を土台として、英語学習を続けていきたいと思う。